転職を考えるきっかけ、みんなが辞める理由とは?
『最近、仕事に面白さを感じない』『そろそろ転職しようかな…』と漠然と考えている。そんな方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな迷いをお持ちの方のために、転職を決意する際に多い理由やその傾向、さらに実際の面接の場などでの転職理由の答え方についてご紹介していきます。
転職を考えるキッカケ
転職理由の本音
『給与が低い、昇給が見込めない』『人間関係が良くない』『会社の方針に賛同できない』『自分のスキルアップが見込めない』『ハラスメントがあった』などのややネガティブな理由や、『新しくやりたいことが見つかった』『もっと自分の実力を試してみたい』などのポジティブな理由、コロナ後からはリモートワークの普及、AI技術の進歩などによる『業界、会社の先行きの不安』なども転職を考える理由として上がるようになってきました。
転職理由と年代別の傾向
20代前半などの社会人経験が浅いうちは『思っていた環境と違った』『職場の人間関係が好ましくなかった』などの自分の周囲や取り巻く環境を理由に転職を考える人が多い一方、年代が上がり、社会人経験を積むにつれて『能力や個性を活かせない』『仕事の内容に興味が持てない』『自分の実力に見合う給料を見込めない』などの自分軸で転職を考える人が増える傾向にあるようです。筆者も20代前半から30代にかけて転職経験が数回ありますが、確かに1回目の転職理由と2.3回目の転職理由には差があり、特に2.3回目の転職に関しては『自分の興味がある分野をもっと学べる環境で働いてみたい』と転職を考えるキッカケが自分軸になっていたように感じます。
転職に悩んだ時の対処法
転職したい理由について書き出してみる
まずは自分がどうして転職したいと考えるようになったのか、紙などに書き起こしてみましょう。そうすることで『転職したい理由』が環境によるものが多いのか、自分軸によるものが多いのか、より明確になるでしょう。転職の際の失敗で1番避けたいことは『勢いで転職し、転職後にこんなはずではなかった、前職と同じ状況に陥ってしまっている』という理由から早期離職を繰り返してしまうことです。こうなることを避けるために、転職したいと感じる理由は転職したら解決できるものなのか、解決するためにどのような条件を重要視して転職活動を進めたら良いのかをしっかりと考える必要があるでしょう。
転職のプロに相談してみる
転職したい理由を明確にしたのは良いものの、本当にその理由で転職をしてよいものなのか自分自身では判断できないといった悩みを抱える方も多いかと思います。そのようなお悩みを解決するために利用することをおすすめしたいのが、『転職エージェント』。彼らは転職のプロ。あなたの置かれる状況について客観的に判断した上で今すぐ転職すべきか、そうしないべきかについて的確なアドバイスをくれることでしょう。
面接時、本音の理由どこまで伝える?考え方、伝え方のポイント
転職の理由を聞かれる理由
面接官は『あなたの人柄』『あなたが大事にしていること』『価値観や判断基準』『嫌だと感じること、ストレス耐性』などについて知りたいと考えています。転職のキッカケを聞くことで『あなたの人柄を把握し、自社の理念や社風に合う人物なのかどうか』を見極めようと考えています。
転職のきっかけを聞かれた時の答え方
転職のキッカケがポジティブなものであれば、ありのままに答えてよいのですが、『年収が低い』『環境的な不満』などのネガティブな理由の場合は、伝え方に工夫が必要となってきます。例としては『現在の年収が低いことをキッカケに転職を考えるようになりました。その会社で自分の年収を高めるために資格の勉強をしたり、昇進するために〇〇のような成果を出しましたが、結果として希望するほどの収入が得られませんでした。更に転職することで更に成長できる可能性が高まると感じたため、転職することを決めました。』などといったように、自分が状況を打開するために具体的にどのような行動や努力をしたのか、またその結果どのような成果を得られたのかを伝える必要があります。そのように伝えることで、面接官に『行動力があり、転職後にも会社のため、自分の成長のために前向きに動くことのできる人材である』といった良い印象を与えることができるでしょう。これらの回答などに迷った場合は、転職エージェントの担当者に相談し、添削してもらうなどサポートを受けるのもおすすめです。
まとめ
転職のキッカケは、十人十色です。転職したいと感じるようになったら、まずは自分を客観視し、将来どうなりたいのか、その為には具体的にどう行動するべきか考えてみましょう。また、面接時は転職の理由がどういったものであっても、気持ちや考えを前向きに整理して、面接官に伝えるよう心掛けることで、好印象を与えることが出来るでしょう。