人間関係で失敗しないための転職先の選び方

厚生労働省の調査によれば人間関係を理由に転職する人の割合はで男性で9.3%、女性で14.8%(2019年調査)であり、2011年以降、年々増加傾向であるといいます。一見少ないようにもみえますが、メインの転職理由ではないにせよ、『この上司、怒りっぽくてストレスだなぁ』『今の部署の雰囲気は正直自分とは合わないな』など転職に踏み切るほどではないにせよ、何かしらの不満を抱えている方も多いようです。日常の中で少しずつストレスが積み重なっていく人間関係。せっかく転職するなら、この問題も解決しておきたいですよね。今回はそんなお悩みを持つ方に向けて、『人間関係で失敗しないための転職先の選び方』について詳しく解説していこうと思います。

雰囲気はエージェントに聞こう

多くの方が転職の際に利用する『転職エージェント』。彼らは人事担当や実際に入職した社員などと直接やりとりをしています。そのため、企業の内部情報についてもかなり詳しいはずです。気になる企業がある場合は、実際の現場の雰囲気がどうなのか、転職エージェントの担当者に質問するのがよいでしょう。また、可能であれば社内を見学させていただき、実際に働いている方の様子やデスク周り、社内の衛生管理などを確認し、自分が働きたい雰囲気に合っているのかを確認するのがよいでしょう。

社風が合うか判断するには

転職する上で意外と大事なのが『社風と自分自身の考えが合うかどう』例えば、決められた業務をコツコツと進めることを求められるのか、自分からどんどん発信して常に変化に対応していくことが求められるかなど、社風によって働き方自体も変わってくるため、自分が求めているものとミスマッチな社風の企業を選んでしまうと長く働き続けるのは難しいと言えるでしょう。社風に関しては事前情報として企業HPや求人案内などがありますが、それだけで全てを把握するのには限界があります。転職エージェントに聞くこともそうですが、できれば複数社を同時に面接し、実際にその会社の方と話した印象を比較検討し、自分が一番よいと感じた会社を選ぶのがよいでしょう。また、事前に自分の中でも『今の会社とどれくらい違う社風を求めるのか、少し変われば良いのか、がらりと変わった方が良いのか』に関して明確にしておくことで比較検討する際に、スムーズに自分に合う社風の会社を選ぶことが出来るでしょう。

働いている人の年齢層も実は大切

新卒採用の場合は基本的には同じ年代くらいの同期がいて、落ち込んだ時には相談し励まし合ったり、難しい課題がある時も一緒に立ち向かうなど切磋琢磨して成長していくような働き方をする場合が多いですが、転職のように中途採用の場合は同期がいる場合が少なく、一緒に働く同僚の年齢層もバラバラということが多々あります。年齢が離れていても問題がない場合もありますが、お互いに気を遣ったりと、やはり年齢が近いか離れているかというのは少なからず、働き方に影響が生じます。自分は歳の近い同僚と切磋琢磨しながら働きたいのか、年齢などは気にせず、自分のペースで働くことが理想なのかなど、まずは自分がどのような環境ならパフォーマンスアップができるのかについて考えてみるのも良いでしょう。転職において職場の年齢層なんて関係あるの?と感じる方も多いかもしれませんが、年齢層によって自分の働き方も少なからず変化が生じます。自分に合った環境の企業か確認するためにも、事前に働いている人の年齢層を把握しておくことが大切です。

長く働くためにはライフワークバランスがカギ

できるだけ、長くその企業で働くためには自分が求めるライフワークバランスと企業の求めるライフワークバランスがマッチする必要があります。そのため、転職前に必ず『自分はプライベートと仕事をどれくらい切り分けたいのか』『どちらの優先度が高いのか』など、転職活動を始める前に、まずは自分の中での譲れない条件についてきちんと整理しておく必要があるでしょう。『業務時間外にも連絡が頻繁に来るのか』『残業がどれくらいあるのか』『子育てをしながら働いている方がどれくらいいるのか』など、これらの情報はとても大切で事前に把握しておくべき内容ではあるものの、自分から面接官に聞くことを躊躇う方も多いでしょう。そのような場合は、転職エージェントの担当者に確認を依頼しましょう。長く働き続けるためには自分の求めるライフワークバランスが保たれているということはとても大切です。不安なことはそのままにせず、働く前に必ず確認するようにしましょう。

まとめ

人間関係や社風を重要視して転職活動を行う場合は、事前に『転職する際に自分が大切にしていることは何なのか』、『今の働いている企業の環境とどう変わればよいのか』などを洗い出しておく必要があります。その上で情報収集や企業とのやりとりの際には転職エージェントを上手く活用することで、あなたによりマッチした転職先を見つけることができるでしょう。