転職するなら知っておくべき、基本的な転職活動の流れ
始めての転職は誰しも分からない事ばかりで不安な状態からのスタートです。身近な人に転職の経験者などがいる場合は相談もできるかもしれないですが、デリケートな問題でもあるため、相談しにくいと感じる方もいるかもしれません。そんな人のために、今回は転職を進めるにあたり重要となってくる『転職活動の進め方』についていくつかのステップに分けて紹介していこうと思います。
転職活動の流れは全部で4ステップ
一般的に転職活動の流れとして『事前準備』→『書類の作成や企業への応募』→『面接』→『内定・退職準備・入社』の4ステップとなっています。個人差はありますが、企業への応募から内定を得るまでの期間は平均して2~3か月程度が多いでしょう。転職活動の長期化はモチベーションの低下に繋がりやすいので、できればこれくらいの期間で4ステップが進められるように準備を進めるのがおすすめです。
ステップ1 事前準備
自己分析
転職活動を進めるにおいて何よりも重要なのは『自己分析』と言われています。自分自身の強みや弱みをしっかりと理解すること、また、転職に対して自分が求めていることは何か、何を一番重要視していて、何ならある程度妥協できるのかなど、転職における土台を決めるとても大事な作業となります。頭の中で考えるよりは紙に書き出すなどで言語化し、より明確にしておくと良いでしょう。この自己分析を怠ると、自分の強みや弱みが分からないことで向いてない職業についてしまったり、実際に働き始めてから不満を感じる機会が増えるなどの事象が発生しやすく、結果として短期離職や短期離職を繰り返す負のループに陥りやすくなります。自分の『トリセツ』を自分自身が理解してこそ、初めて理想とする仕事に出会えます。転職活動を失敗したくないのならば、この自己分析は徹底的に行いましょう。最近は無料で使える『自己分析ツール』などもありますし、客観的な意見が欲しい場合には転職エージェントに相談するという手段もあります。そういったものを上手く活用し、転職活動の第一歩を踏み出しましょう。
企業分析
自己分析が終わったら、自分の希望する条件に合うような企業選びに移ります。この時、募集要項だけを見て比較するだけでは足りません。口コミサイトで企業の情報をチェックしたり、HPやSNSなどでどんな人材を求めているのか、その企業にはどんな理念があるのかなど細かいところまでしっかりとチェックしましょう。また、企業の内部情報については転職エージェントの方が詳しい場合が多いので、自分で調べる時間が限られている、自分が集めた情報だけでは不安だといった場合には相談してみることをおすすめします。
ステップ2 書類の作成・応募
書類作成と応募
応募する企業が決まったら、書類作成に入ります。ステップ1の『自己分析』『企業分析』をしっかりと行えていれば、履歴書、職務経歴書などの作成はスムーズに進むでしょう。また、応募に関してはできれば気になる企業の内定時期をまとめるために、複数に一気に応募するのが良いでしょう。そうすることで、複数の企業の中からより自分の条件に合う企業を選ぶことができます。また、そんなに何個も自分に合う企業を見つけられないという場合は転職エージェントに条件を伝えて紹介してもらうのが良いでしょう。
ステップ3 面接
面接対策
面接ではほぼ例外なく聞かれる質問『①自己紹介・自己PR、②転職理由、③志望動機、④活かせる経験・実績・スキル、⑤逆質問(面接官への質問)』、その他その企業特有の質問など、転職エージェントに確認すればその企業がよくする質問を予め知ることができます。面接は事前準備がとても重要です。その企業の社風などに合わせた答えをしっかりと用意し、緊張している状況でも自然に受け答えができるように何度も練習を行いましょう。また、受け答えはもちろん、面接時の態度や服装なども見られています。面接官に良い印象を与えられるようにそう言った部分にも気を配ることを忘れないようにしましょう。
ウェブ面接
コロナ流行後に増えたのが画面越しに面接をする『ウェブ面接(オンライン面接)』。画面越しのコミュニケーションとなることで人柄や雰囲気が伝わりづらいといったデメリットがあります。対面の場合よりもハキハキとした受け答え、相槌は大きく打つといったことを心掛けたり、面接が始まる前に画面に自分がどのように映るのかなど確認しておくのが良いでしょう。
ステップ4 内定・退職準備
内定を貰えた場合、返答期間は大体1週間といった企業が多いようです。内定を貰えた後も気を抜かず、手続きに漏れがないように注意しましょう。また、在職中の職場の退職手続きや引継ぎなども最後までしっかりと行いましょう。
最後に
『本当に転職するかどうか決めてない』『転職したいという気持ちはあるけどなかなか勇気がでない』そう考える人も多いのではないでしょうか。今回、転職活動の手順を4ステップに分けて解説していきましたが、実は今すぐ転職をしなくてもステップ1の『自己分析』『企業分析』などは将来するかもしれない転職活動の1歩としていつ始めても早いすぎることはありません。自己分析や情報収集をしたとしても、今の仕事に悪影響を及ぼすことはないでしょうし、むしろ、自分が興味を引かれた業界や仕事内容、その求人で求められる経験・スキルの内容を知ることで、働き方について考える良い機会になるはずです。「働き方を見直し、キャリアの可能性を広げる手段」と考えて、定期的に自分に向き合うことでいざ転職をするといった時にもよりスムーズに転職活動が進められることでしょう。