とりあえず3年は今の仕事を続けるべき?3年以下で転職するメリット・デメリット

新卒で入社し、仕事や周りの環境にも慣れてきた頃、『思っていた働き方となんか違う』『自分にはこの会社・職業が合っていないかもしれない…』と実際に働き、就職活動では見えていなかった部分が見えたことで、『転職』とう文字が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。しかしながら、『とりあえず3年は頑張るべき』『石の上にも3年』などといった言葉もあり、実際に行動に移すべきかどうか悩む方もいることでしょう。今回はそんなお悩みを抱えている方に向けて、3年以下で転職するメリット・デメリットについて詳しくお話していきます。

3年以下で辞めることは転職で不利になるのか

世の中で新卒3年間はキャリアを積むべきと言われている理由としてよく挙げられているのが『ようやく社会人として独り立ちできるのが3年目から』『ある程度会社になじみ、忍耐強く働き続けることができるから』といったものがあります。確かに、転職する際には面接で必ずと言ってよいほど『前職を辞めた理由』を聞かれます。その際に、『何か合わない気がしたから』『人間関係に馴染めなかったから』などの理由では『この人を雇っても、うちの会社も似たような理由ですぐに辞めてしまうかもしれない』と採用されないことも多いでしょう。しかし、一方で3年経たずして会社を辞めてしまったからと言って、転職が上手くいかないというわけでもありません。実際のところ、厚生労働省の「新規学卒者の事業所規模別・産業別離職状況」(平成29年~31年)の調査によると大卒3年目以内の離職率は3割程度であり、年々増加傾向にあるようです。また、最近では『若くて体力もあり、吸収力が一番高い時期に向いてない仕事ばかりして、無駄に時間を過ごすのは勿体ない』というような考え方もあり、会社の方針によっては前職を早期離職していたとしても、面接でやる気や熱意、あなたの得意な事などについてしっかりとアピールできれば、転職が難しいというわけでもないようです。

3年以下で転職するメリット

第二新卒枠を使える

主に新卒採用3年目未満の条件を満たす人材に向けられた言葉です。近年、新卒者の3割が1年未満で辞めてしまう企業が多いことから、即戦力となり得る、新人教育を行わなくて良い、社会経験が少ない分考えが柔軟であるなどといった理由から近年、第二新卒枠の需要が高まっているようです。

1回目の就職を経て自分のやりたいこと、自分に合っていることを仕事で選べる

1度失敗を経験しているからこそ、自分の得意不得意を客観的に把握することができ、その経験を次の企業選びに生かすことができます。自分ひとりで考えることが難しい場合は転職エージェントなどを活用するのがよいでしょう。

3年間以下で転職するデメリット

経験者とみなされない可能性がある

業界や経験年数によっても異なりますが、3年以下で転職した場合、経験者とみなしてもらえない場合があります。その場合、自分が興味がある分野で採用してもらえないことも十分に考えられますので、転職する前に念入りに下調べをしておく必要があるでしょう。

忍耐力がないと思われる可能性がある

『石の上にも3年』『3年目を過ぎてから一人前』と考えている人が世の中にいるということも事実です。社風や面接時の印象によっては『忍耐力がないかもしれない』と評価される可能性があります。面接の際にそういった印象を残さないように面接の質疑応答はしっかりと準備しましょう。

要注意!転職でハマりがちな落とし穴とは

転職というと、明るい未来が待っているようなイメージを持つ方も多いでしょう。しかしながら、転職した後に後悔したり、転職してもすぐに辞めるという結果になる場合があります。その理由の多くは『圧倒的準備不足』。今の会社から逃げたいばかりに、自分のやりたいことや得意なこと、逆に苦手なことを把握しないまま、なんとなく次の転職先を選んでしまう…。次の転職先に選んだ会社について口コミなども含めた企業研究をしていない…。その結果、転職先でも前職と似たような気持ちになり、結果的に、離職してしまう。一度この落とし穴にはまってしまうと、あなたの履歴書に傷が残るだけでなく、自信がなくなってしまったり、負のループに入りやすくなってしまいます。転職を考える際は、必ず今の会社でこれからの自分のためにできることはもうないのか、辞めた先の自分のキャリアプランはどうしたいのか、何を第一優先として企業を選ぶのかなどしっかりと準備をした上で進めていくのが良いでしょう。

今、転職すべき?迷ったら転職エージェントに相談を

転職を考えた時、まずは自分が置かれている状況や自分の社会における市場価値を客観的に把握する必要があります。自分自身で考えるという選択肢もありますが、自分の実力が実際どれだけ役に立つのか、どんな会社が必要としてくれるのかなど、自分自身だけではわかないことも多くあることでしょう。そんな時に役に立つのが『転職エージェント』。彼らは転職のプロですので、あなたが今、転職すべきかどうかについてはもちろん、あなた自身が気づいていない長所に気づかせてくれたり、今後のキャリアプランについても相談に乗ってくれることでしょう。人生において仕事は切っても切り離せないもの。自分の人生をより豊かなものにするために、転職を考える際は転職のプロを頼ることをおすすめします。